漆喰(しっくい)について、ご紹介させていただきます。
漆喰(しっくい)とはなんだろ?って思われると思いますが、
大変、重要な役割をしています。
まずは、屋根の漆喰(しっくい)ですが、屋根の棟と瓦の間の隙間を埋め、
瓦の下にある屋根の葺き土を雨風から守り、替え瓦と瓦を接着させる目的で
漆喰(しっくい)が塗られています。
その為には、定期的なメンテナンスをしなくてはならないのです。
屋根の上の事なので、下から見た目では、分からないと思われますが、
例えば、風が強く吹いた日や台風が通過した後とかに庭先や瓦の上に、
白っぽい石灰系の物が落ちてあったりすると、メンテナンスをしたほうがいいと思います。
そのままにして、置きますと屋根の中で一番大切な棟の土台が雨風に打たれて、流出してしまいます。
家で言いますと、基礎の部分になりますので致命的な劣化につながります。
もし、基礎が傾いたら、大変な事態です。
屋根の上でも同じことです。
漆喰(しっくい)屋根の土台をしっかり保護する事によって、
耐久年数はかなり変わってきます。
先程述べた棟と言う箇所に漆喰(しっくい)が使われています。
棟には瓦が積み上げている場合が多く、その瓦のズレなどから
雨水が侵入し、赤土を湿らせ風化させます。
その為、一度侵入した雨水は外に出ようとする際、
漆喰(しっくい)を押し倒し、剝がれやすくなると言う考えになります。
最後に補修方法について、お話しさせて頂きます。
漆喰(しっくい)の工事の際は、劣化状況の細かな確認、雨水を含んだ、
漆喰(しっくい)と赤土の撤去、この作業をしっかりとしないと、
また、同じ事の繰り返しになってしまいます。
次に、劣化状況によっては、一度捨て塗りをして、赤土の土台を
作ってからの上塗りをした方がいいと思います。
新築時に塗ってある漆喰(しっくい)は3ミリ程度しか無い為、
補修工事では、約2~3センチ程度で塗っていきます。
あんまり、厚みを出しても次に直接、雨風に当たってしまうので、
劣化しやすくなります。